歯を長持ちさせるために定期検診が大切
歯医者さんで治療が終わると定期検診を勧められると思います。
定期検診はとても重要だからこそ、どの歯医者さんでも定期検診をお勧めしています。
歯医者は歯が痛くなってから行く場所とお考えの方が多いと思います。
それに歯医者は痛いからイヤ、匂いがイヤ、音がイヤ、振動がイヤ、圧迫感がイヤいやなど、あまり行きたい場所ではないイメージを持たれてるお気持ちも分かります。
歯医者=痛くなったら治療
このイメージを変えていただきたいというのが私たちの正直なところです。
痛くなってから行くのではなく「痛くならないようにするために行く場所」と考えていただきたいです。
虫歯治療は歯は削って詰め物をする、また虫歯になったら削って詰める、これが従来の治療法でしたが、当院ではなるべく抜かない、削らない歯を守る予防を重視しています。
検診は3ヵ月に1度をお勧めします
お口の中の状態に個人差はありますが、当院では3ヶ月に1度の検診をお勧めしています。
なぜ検診の目安3ヶ月なのかというと、
1.歯は唾液によりコーティングされます
2.唾液の上にお口の中の善玉菌が重なります
3.善玉菌の上に歯周病菌などの悪玉菌が重なってきます
4.悪玉菌群がネバネバした物質を作り菌全体を包みます
5.包まれた菌は唾液中のカルシウムと合体し歯石になります
4のネバネバした物質は「バイオフィルム」と呼ばれ、台所の四隅や三角コーナー、水槽の内側のヌメヌメと同じものがお口の中にもできるのです。
バイオフィルムが固まると歯石になり、口臭の原因や歯周病悪化の原因となります。
定期検診ではどうしてもできてしまう磨き残しを落とすクリーニングも行います。
磨き残しを放置すると上記5項目の状態になるので、これらを防止するためでもあります。
また虫歯の早期発見にもなります。
歯の表面に小さな黒い点があると、歯医者では初期虫歯と診断されることがありますが、レントゲンを撮ってみると、歯の内側が大きな虫歯になっていた、ということもあります。
歯が縦に割れる
神経を抜いた歯が縦に割れていることがよくあります。
神経を抜いた歯に栄養を取ることができないため、枯れ木のようにもろくなります。
もろくなった歯は日々の食事での噛む力、寝ている間の歯ぎしりや、食いしばりで負荷がかかり、気付かないうちに割れていることがあります。
割れた歯は元に戻すことができないため抜歯するしかありません。
定期的に歯医者に通うことでお口の中を健康な状態に保ち、何かあったときも早めに対処することができます。痛くなってから行くのではなく、痛くならないように行くのが歯医者。
今日からそう覚えてくださいね。